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「戦闘日記!」世界は広い【中篇】 [私の話]

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【中編】企業インタビュー

この日の朝は雨。曇り空は私の心模様です。

 【中編】企業インタビュー

この日の朝は雨。曇り空は私の心模様です。

私は朝から、緊張です。T子さんに目黒駅(本日1件目の企業訪問先)で名刺をもらうため、早めに原宿を出ました。心臓が爆発しそうでした。自分の耳までその「ドキドキ」が届くのです。人に聞こえているかもしれない!と思えるほど体全部で心音が鳴り響いていました。mama-witch師匠は目黒での待ち合わせ時間まで一緒についてきてくれました。「できないことはしょうがない。今から知っていけばいい。でもできる事は懸命にやりなさい。」その言葉は何の経験も無い私を、すごく励ましてくれます。とにかく中途採用情報なんだから、訪問する企業インタビュー相手の方に『どういう人材が欲しいのか?中途で入った方はどういう経緯で会社を決めたのか?』と聞き取ればいい。それに名刺をT子さんに貰うときに何かアドヴァイスを聞けたら教えてもらおう。

インタビューには、私と、このテープお越しの仕事を依頼した会社の営業の方と2人で取り組みます。初日はスケジュールとインタビュー内容の打ち合わせと顔合わせがあるため、企業訪問の予定より30分前に1件目の企業先ビル前で待ち合わせすることになっていました。私の(勝手な)考えでは、T子さんに朝一番で名刺を頂いた後一緒にクライアント先の営業の人に会うと考えていたのですが、T子さんに用事が入り打ち合わせ時間の途中に名刺を持っていくという電話が入ったのです。また私は大緊張!昨日、送られてきたメールの中に書いてあった営業さんの携帯電話番号は控えていたのですが、打ち合わせ場所までメモを取っていません。どうしよう。情けない。私の悪い癖で、人(T子さん)任せにして、自分でトラブルを招いてしまいました。

とにかく私は営業さんに、今目黒駅にいて、パソコンのプリンターが壊れていたため(本当はプリンターを持っていない・・・)手元に地図がないことと申し訳ないのですが目黒駅まで迎えに来てください、と電話を入れました。するとmama-witch師匠(ず~っと側に居てくれていた!)が、「こまじょ。あなた、自分の服装やカバンの色といった相手にわかることを言わなくてどうするの?こんな人ごみの中じゃあなたのことを見つけることができないよ」とアドヴァイス。また私は慌てて電話をかけなおし、なんとか無事に営業さんにお会いすることができたのです。(営業さんに会った時はいつのまにかmama-witch師匠はそうーっといなくなっていました。)

打ち合わせはインタビュー内容のこと。会社の事業内容や雰囲気、風土を聞いて欲しいというもの。雰囲気って何?例えばどういうの?風土って???時間は待ってくれません。T子さんが私たちの打ち合わせの場に名刺を持ってきてくれたのですが、受け取ったらすぐにインタビュー先へ出発。私は何を聞けばいいんだろう?

私の顔が真っ青だったからでしょうか?パートナーの営業O君は私を心配そうに「大丈夫ですか?」と気遣ってくれます。心配かけてはダメだと思い、「大丈夫です」と苦笑いしながら言ってしまった・・・。本当は大丈夫なんかじゃない。でも、全くの『ど素人』なんて恥ずかしくて言えないよ・・・。「医療関係(もちろん、前会社の内容)ならやったことがあるんですけど・・・・いろんな企業さん相手にインタビューしたことはないです・・・」あああ、また見栄を張って言っちゃったよ。

こういう流れでスタートした企業インタビュー初日。1件目の会社はIT企業で40代の男性2人でした。会議室に案内され、テーブルに古いテープレコーダーをセットし、インタビュー開始・・・。「どういう人材がほしいですか?御社の強みは何ですか?何を特徴としていますか?中途採用者の人はいらっしゃいますか?・・・・etc」私のインタビューが足りないと横からO君が手助けしてくれます。「競合会社との違いは?アピールしたいところは?・・・」彼が居てくれて良かった。本当に助けてくれたのです。私のつたないインタビューが彼のおかげでなんとか終了しました。

2件目は24才男性(まだ大学に在学中)が社長の会社。設立してまだ1年目で、インタビューを受けてくれた方も24歳(男性)でした。話している姿から、すごいエネルギーが満ち溢れています。圧倒されました。私が大学で遊んでいる時に彼らは自分の未来を考えていたんだなと思うと自分は何をしてきたんだろうと考えさせられます。私は今までこんなに懸命に生きてはいない。私と同年代の人が自分の目標を掲げて、それに向って懸命にがんばる姿はとても眩しく目に映りました。私もこんなふうに生きていきたい。インタビューは無事に終了しましたが、また私のつたないインタビューにO君が手助けしてくれました。

このO君は大学4年生です。インターンシップで今の会社に来て仕事をしています。どうしてこの会社を決めたのか?と聞くと『僕はこの会社の社長(30代)に惹かれたんです。この仕事にも魅力があるし。学生仲間はみんな院に行くけど僕は働きたくて。ベンチャー企業だから頑張った分だけぐんぐん伸びて成長するこれからの会社だと思うから決めたんだ。』と話してくれました。自分の未来を見てるO君。私の場合、3年間働ける会社というように決めていたところもあるから、なんだか、恥ずかしい。人生の進み方はその人の志で決まって、その意志が強ければ全速力で走っていけるんだと思いました。

3件目最後の企業はチンプンカンプン。外資系(本社はアメリカ)の会社でIT産業の大企業。Linuxというシステムを扱っているトップの会社です。それだけで私はビビリました。交わされる会話も専門用語・・・それらは全部横文字です。意味がわからない。朝mama-witch師匠に「相手は人間なんだから。みんなご飯食べてトイレに行くんだから。恐れる事はないよ。」と言われたけど、そんな事は一気に吹き飛んでいました。中途採用するにあたってどういう人が欲しいのかは聞き出せたけど・・・どうしよう。O君に助けられたけど、うまくまとまったかな。テープに取れていなかったらアウトだ。

この日は三件で終了。O君と別れた後、私は速攻でプリンターとボイスレコーダーを買いにビックカメラへ。その後原宿に向いました。

購入したプリンターのおかげで翌日の企業Hpも取り出せたし、それを読んで頭にたたたき込めたことと最新のボイスレコーダーのおかげでインタビューも2日目・3日目に続くと少し解るようになりました。ほんのちょこっとだけですが(苦笑)

2日目は不動産会社とIt企業です。一件目の不動産会社は座談会式でインタビューが始まりました。テーブルを挟んで私、営業の二人と向かい合う形で相手方は5人。みんな『自分の力を試したい人、うちの会社に入ってやる気のある人、前向きな人が欲しい』という話が出ました。2件目も同じ。3日目は3社廻ったのですが、伺った企業すべて、同じ話が出ました。IT企業も不動産会社も機会のパーツを作っている会社もすべて中途採用者の人柄は“ポジティブで頑張る人、自分のビジョンを持っている人”が求められているんです。全部で8件会社を廻ったのですが、そのうちの4件はIT企業。昨今のIT企業はSE(システムエンジニア)がどの会社も足りない上、優秀な人材を欲しがっているため、SE争奪戦が繰り広げられているように感じました。

インタビューは日にちが重なるに連れて、オドオドとした私の態度も少し和らぎました。今思うと人に慣れただけかもしれません。インタビューの質問内容は散々でしたから。声も小さいし。でも、自己評価で最高だったのは3日目最後の企業インタビューです。O君も「こまじょさん、だいぶインタビューに慣れたね」と言ってくれて、ますますこれからがんばるぞ!とやる気が出ました。今度インタビューの仕事が入ったらどこに気をつけようか?と考えながら原宿駅に着いた時、T子さんから「あの仕事は辞めるから、この3日間のインタビューを記事にして私に送ってね。」との電話がありました。・・・え??どういうことだろう?・・・呆然としていた時、mama-witch師匠とSさんが原宿の竹下通りで出向えに来てくれていて、そこで初めてmama-witch師匠から「実はね、こまじょはクビになったの」と教えてくれたのです。

ク・・・クビ!?クビかあ・・・クビになったんだ。体の力がなくなってヘロヘロになったようです。きっとこの3日間で、『こまじょさんは素人だ』とインタビュー相手の人やO君やO君の会社の人に感じられたのでしょう。しょうがないけど・・・。だって私はおどおどしていたから。初めは逃げたかったし。でもクビを知って、この仕事が終わるんだとほっとしたのもあります。これ(わからなくて常にパニック状態)が続くのかと初日は思っていたから・・・。そういう思いも半分ありながら、その日の夜中mama-witch師匠に「本当はどうなの?」と言われたとき「悔しいよ」と大泣きしてしまいました。自分ではがんばったと思っても、それは現実では通用しなくて、厳しくて・・・。せめてもっと堂々としていればよかった。もっと前から取材やインタビューの仕事を調べて学んでおけばよかった・・・・・頭の中がぐちゃぐちゃです。

この日はそのまま寝てインタビューのテープ起こし(記事作り)は次の日からということになりました。

【後編】はまた後日・・・。本当にいつも更新が遅くてすみません!そして気がつけば7月15日!きちんと2ヶ月の締めを書きます!でもちょっとだけ時間を下さい。


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笙野みかげ

取材やインタビューにもコツというものがあるのかもしれませんね。
個人的に企業の経営者や管理職でやたら横文字使うのは頭が悪い証拠だと思うのですが(ごめんなさい)、役職や企業の大きさに惑わされると肝心なものが見えてこないかもしれないです。
(本当に頭のいい人は相手にちゃんと伝わるように分かりやすく説明してくれるものです。学歴とは関係なし。東大出身のバカっていっぱいいるんだよ~っ!)
だけど、初めての慣れない仕事、とてもドキドキしただろうなぁ。精神的にいっぱいいっぱいになっちゃうよね。その中で逃げ出さずにやれることを精一杯やったんなら、それは大きな力になるね! 自信にもつながるし^^ 
読んでいて私もドキドキしちゃったけど、大丈夫、情熱とほんのちょっと前に出る勇気があれば、いつだって前に進めるよ~
( * δ。)ノ◇""ファイトー~~~!
by 笙野みかげ (2006-07-19 10:25) 

Silvermac

良い経験をしましたね。最初からうまくいくことは、先ずありません。感じたことや出来事を全部書きたい気持ちは分かるけれど、内容を出来るだけフォーカスして書くことも、読者には必要なことのように思います。長くなる場合は、センテンスごとに一行空けて書くのも、読みやすくする一つの方法と思いますが。ガンバッテ下さい。
by Silvermac (2006-07-19 15:24) 

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